家康、江戸を建てるを読んで。
私は歴史がわりかし好きで、特に日本史が好きで、その中でも特に戦国以降の歴史が好きで、その手の本を読んだりするのだけども。
徳川家康だけはあんま好きじゃないのですよね。。
好きじゃない、と言えるほど徳川家康のことを知っているわけではないのでわたしの言ってる好き嫌いは単なるその人物に対しての漠然としたイメージでしかないのだけども。
家康ってなんか。。
腹黒い、タヌキおやじ的な、、そんなイメージ。
何かを根拠にしていってるのではなく漠然としたイメージだけで言われる家康も迷惑でしょうが、私ごときが思い描くイメージで家康も気分を害したりしないでしょうから良いのではないでしょうか。
とにかく、そんなイメージを描いている家康の本、というのはいままであんま読んでこなかった。
しかし今回、この本を読んでみようと思ったのはくらげネコさんがブログで紹介してて面白そうだったから。
で、読んでみたんですけども。
面白かったです。
なんというか。。
それまで私が描いてきた漠然としたイメージ。家康に対するイメージが変わりました。
あんま好きじゃない
から、
家康、すげー。
に変わりましたw
家康ていうと、関ヶ原の戦いにおける智謀、謀略ってのがなんか、、
正義の三成に対して、なんか、、
腹黒い、計算高い、ずるい、
てイメージだったんだけど。
なにもない関東を、ゼロから百万都市へ築きそして育てあげたってのがやっぱすごい。
それまで誰もなしえなかったことをやったってのがすごい。
その後江戸幕府二百数十年も続いた礎を築いたのだから。。
この本は
第一話 流れを変える
第二話 金貨を延べる
第三話 飲み水を引く
第四話 石垣を積む
第五話 天守を起こす
の五つの話からそれぞれの専門に命を懸けた人々の話を通して家康を描いているんだけども。
どの話もわかりやすく読みやすかったですし、おもしろかったです。
結構有名な話ばかりなので知ってる方も多いかとは思うし、私も読んでで、
ああ。そういえばこの話知ってるなあ、っていうのばっかだったんですけど、
それでも今まで悪いイメージしかなかった家康像がこの本を読んで変わったってことは、
この本の構成と作者の読ませ方が素晴らしいのだろうなー。っと思いました。
この方の書いた別な本も読んでみたくなりました。
読んで良かったです。